葬儀専門雑誌の代表格、
月刊フューネラルビジネス2009年1月号に、
弊社代表三上のインタビューが掲載されました。
以下本文です。———————————————–
首都圏80の生花店とパートナーシップを結ぶ
㈱リベント(本社東京都港区、社長三上力央氏)は、2002年、冠婚葬祭の企画・運営を手がける企業として設立された。現在35歳の三上社長は、当時、外資系コンサルティング会社に勤めていたが、葬儀社が生花店に発注する仕組みではなく、葬儀の企画・運営会社と生花店が上下関係のないパートナーシップを結んで臨むことで、よりお客様視点に立った価格やサービスが提供できると考え、企業に至った。
生花店が受注の窓口となり生花祭壇の設営等を行ない、同社は生花店から依頼されて葬儀の企画と運営を担当する、というのが全体の8割を占める基本的な流れだ。また自社の式場はもたず、公営の会館や寺院、ホテル等を使用する。こういった仕組みにより、生花祭壇の価格が大幅に低減できることに加え、画一的でない葬儀の演出ができるというのが、お客様側から見たメリットだ。
パートナーシップを結ぶ生花店のネットワークは「ガーデンスクエア」と名付けられ、08年11月現在、首都圏の東京、神奈川、埼玉、千葉でやく80店が加盟。入会金や会費はなく、あくまで葬儀への考えを同じにする生花店のネットワークだ。
三上社長は「故人がどう生きてきたのかを、残された人たちの心に刻み込む葬儀」を目指すとしている。そのため、遺族との綿密な打ち合わせを重視し、亡くなった翌日に通夜を行なうといった緊急対応については、一般の葬儀社に任せたいとしている。
現在、同社は、「セレモニーガーデン」と「花*葬儀」の2つのブランドで葬儀を提供している。前者は、社葬やお別れ会など、いわばフルオーダーメイドの高級バージョン。一方、リベントが考える葬儀を踏襲しながらリーズナブルに提供できるよう明瞭価格でパッケージ化、より多くの生花店が対応できるようにマニュアル化したのが後者だ。こちらは、07年夏からサービスをスタートさせた。
空間演出の生花装飾と五感に訴える企画・演出
同社の企画・演出は、「五感に訴える」ことを重視する。生花装飾の見た目だけではなく、「本人が好きだったエビフライを会場で揚げて提供する」「キャンドルの献灯をする」「献花時に柩の周囲を回ってお別れする」等々、故人を心に刻み込むためのさまざまな演出がなされる。
生花については、キクは少なく、季節感のある洋花や枝物、色花などを使い、生花祭壇だけではなく、会場全体の雰囲気の構築を重視した手法が多い。「左右非対称で、ぎっしりと花を詰め込まない祭壇や柩の周りの装飾には、フラワーデザイナーのセンスが要求されます」(三上社長)
現在、同社の冠婚葬祭事業は、冠婚が6割、葬祭が4割の比率で、葬儀の生花装飾や企画にはブライダルのノウハウが活かされているともいえる。
同社の葬儀施行件数は、現状で月に5,6件である。ただ、花*葬儀のスタートにより、この1年で生花店ネットワークへの加盟が10店から80店に急増した。09年には首都圏以外への進出も計画しているという。同社の取組みは、生花店に支持される、葬儀の新しいビジネスモデルといえ、注目されよう。