葬儀、低価格で提供!!
冠婚葬祭の企画を手がけるリベント(東京・港・三上力央社長)は首都圏で、低価格の葬儀サービスを始めた。生花店二十店舗近くと組み、葬儀のうちもっともコストがかかる生花を一括で安価に仕入れることで低価格を実現した。仮想のみの簡易な形式から、家族葬や無宗教などの形式を自由に選べる。多様化する葬儀の需要に対応し、一年間で二億円の売り上げを目指す。
サービス名は「花葬儀」。サイト(http://www.hana-sougi.com)からのメールから電話で申し込む。主な対象地域は東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県。顧客が希望するプランや要望に応じて無料で見積もりする。顧客が価格やプランに同意すると、リベントが窓口となり生花や葬議場などを手配する。生花は、リベントが生花市場で一括仕入れしてコストを下げる。利用者の自宅や葬議場で生花配置する作業は、リベントが運営する生花店ネットの加盟店が担う。サービスは四種類。「一般層」は友人らの参列がある一般的なプランで仏式は七十万、無宗教の場合は八十万から。花祭壇、桐(きり)の棺、遺影写真、霊きゅう車などの費用を含む。火葬場の費用や、自宅で葬儀をしない場合の葬儀費用などは実費として加算する。顧客に首都圏の公営火葬場、葬儀場など二百会場を紹介する。公営の火葬場・葬儀場を使った場合は九十万円程度と、平均的な葬儀費用(百八十万円)の半分程度に抑えられる。また火葬のみの「火葬プラン」を二十万円から、近親者のみで葬儀する「家族葬プラン」を四十万円から設定した。「花を飾りたい」「音楽をかけたい」などの要望に対応する「こだわりプラン」も用意する。リベントは02年の設立。葬儀以外に結婚式の企画提案などを手掛け、07年の売上高は2億円弱だった。現在、首都圏の生花店二十店舗近くと提携。今後加盟店舗を拡大し営業を強化する。